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都会と田舎の二地域暮らしのバランス ~ Dual Life Balance ~ ~ 田舎の治癒力を都会のビジネスパーソンへ ~

成瀬 訓久(なりせ くにひさ) 平日は「東京で都会暮らし」、週末は「千葉の内房(鋸南町)で田舎暮らし」の週末田舎暮らし(二地域居住)をして15年。 田舎には「都会の人を癒す治癒力がある」と思います。 「都会での経済・効率優先の生活」と「田舎での原始・人間的な生活」のバランス(Dual Life Balance)を模索・追究しています。 私の試行錯誤な実践知見情報が、週末田舎暮らし(二地域居住)を検討する"忙しいビジネスパーソン"にとって役立つなら幸いです。

週末田舎暮らしが「高齢化社会問題を軽減」する!?

少子高齢化の進展に伴い、「労働力不足」や「社会保障財政の悪化」が見込まれ、人々が将来に不安を抱いています。その解決策の1つとして俎上に上がっているのが、高齢者の雇用促進です。政府の「一億層活躍プラン」では、女性と並び高齢者の就業が促進され、その効果が期待されています。

 

マクロ的な問題解決は政府に任せますが、ミクロ的な問題軽減に「週末田舎暮らし」が一助になるのではと考えます。

今日は、「高齢化社会の進展に伴い予見される問題」と「週末田舎暮らしが解決になりえる私の仮説」をまとめてみました。

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1.生きがいの喪失と孤独

「定年退職して、やっと仕事から解放され、のんびりと好きな事が出来ると思っていたら、まったく電話やメールが来なくなり、孤独になりました。寿命年齢まで、何をして人生を過ごせば良いのか分かりません。」と悩むシニアが多いそうです。

会社という居場所が強制的に無くなり、家にも居場所は無い。趣味や近所のコミュニティも無い。ならば、「週末田舎暮らしをしてみては」と思います。

田舎では、後期高齢者(75歳以上)でも、バリバリと農作業などしています。但し、田舎の高齢化と人口減少は確実に進行しています。空き家や耕作放棄地は増えていますし、農道の草刈りなども手が足りず放置された状況を散見します。

そこで、都会シニアの登場です。60歳とか65歳の定年退職者は、田舎では、まだまだ「若造」です。肉体作業で貢献できるし、仕事で培った知見でも地域に役立てるでしょう。人は頼られる事に生きがいを見出す生き物。医学的にも、生きがいは男性ホルモン(テストステロン)を増やし、ヤル気を生むそうです。ただ、田舎の地域に馴染むには時間も必要。現役時代から週末田舎暮らしを始めておく事をお薦めします。

 

2.熟年離婚

定年退職したのを機に、奥さんから「離婚届」を突き付けられる「熟年離婚」が増加しています。退職したのを機に、時間を持て余した夫が妻に対して、「旅行」や「田舎暮らし」を提案しても、妻はつれない応答。。。現役時に、殆どマイホームに居なかった夫は、終日居るようになり、妻とのコミュニケーションを密にしようとしても、時は既に遅し。妻には、その気が有りません。夫が家に居るようになると、妻の「夫源病」の発症が増加するそうです。「夫源病」とは「夫の言動、行動がストレスとなり、妻の身体にめまいや頭痛などの症状が出る」夫が原因の病気です。

週末田舎暮らしは、こうした夫と妻の問題を軽減できると思います。現役時代から週末を別々に過ごすのです。夫は週末田舎暮らし、妻は都会で女子会や買い物。適度な距離感は、少しの寂しさを生み、別々の景色を見、再会した時の会話が増え、夫婦仲は長続きし、生活が豊かになると思います。

  

3.健康寿命

「1.平均寿命」(2015年)は、男性が81歳、女性が87歳。対して、介護などを受けずに自力で生活できる「2.健康寿命」(2013年)は、男性が71歳、女性が74歳。1と2の差は10歳以上。週末田舎暮らしは、この年齢差分の縮小に寄与できる可能性があります。

 

a.肉体的側面

田舎暮らしは「のんびり」したイメージがありますが、やるべき事が多々あり、結構忙しいです。特に、野良作業です。庭・農道・耕作放棄地等の草木の伐採は、定期的(特に梅雨~夏は頻繁に)に行う必要があります。刈払機やチェーンソーを使うので、足腰や腕が疲れます。これはフィットネスジムで云う「無酸素運動(筋トレ)」になります。又、伐採済の草木を一ヶ所に集める運搬作業が必要です。これはランニング、「有酸素運動」になります。最後に、集めた草木を焼却します。これは「サウナ」に当たるでしょう。遠赤外線で体温が上昇、血行が良くなり、発汗を促します。

これらは、ロコモ(筋肉、骨、関節等が弱り、立つ・歩く等の機能が低下し、介護リスクが高くなる状態)進行を低減します。

 

b.栄養的側面

田舎では「分け合う」文化があります。私も、朝獲れの季節の果樹・野菜・魚介を頂く事が多々あります。それも結構な量を。。。当然、食事はそれらを活かした皿を頂く事になります。旬の食材を頂く事は人間本来の栄養摂取。健康寿命に寄与します。

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4.現役世代からの邪魔者扱い

経済協力開発機構OECD)の統計によると、日本の男性の退職年齢は、67.6歳(2014年)で、世界No.1の高水準だそうです。政府の政策誘導もあり、今後、退職年齢は更に上がり、「生涯現役」社会に導かれる事でしょう。

高齢者が働き続け、その長年の知見を次の世代へ継承する事は、とても良い事ですが、働く現場からは不満や不平等の声も聞こえてきます。シニアが元気過ぎる事が一因のようです。「自分はまだまだ出来るとの過信が強く、現役世代や若手に重要な仕事を渡さなかったり」、「昔の価値観を今の若い人に押し付けたり」等々。。。

ライフネット生命の経営陣の例を見ても、本来、「経験豊富なシニア」と「可能性ある若手」とのコンビは最強であるはず。。。

そこで提案。シニアは仕事以外に何か依存するものを持つべきです。依存先が仕事1つでは、現役世代から邪魔者扱いされるし、現役世代の成長も鈍化します。これは社会的価値の大きな毀損を繋がります。

仕事以外の何かとは。。。週末田舎暮らしは1つの選択肢になると思います。シニア勤務になったら、月~金を毎日都会でバリバリ働くのでは無く、金~日は週末田舎暮らしで、海や山を見ながら読書で情報インプットし、月~木は都会の会社で現役世代や若手へ知見(本質や真理)を提供し、後方からバックアップする立ち位置を取るのが、「新しいオトナの生涯現役の働き方」になるのではと考えます。

 

5.老後破産 

老後破産が増加しているそうです。TV・雑誌等で「老後破産」特集を見かける機会が増えました。

老後破産の原因は多々ありますが、主は下記4つだそうです。

 a.住宅(ローン残・住宅価値減)

 b.生活費 > 年金

 c.医療費

 d.(雇用不安定化・晩婚化に伴う)子供に対する生活費補てん

週末田舎暮らしは、上記の内、a~cの3つの問題を軽減できると思います。

 

a.住宅

現役時代から週末田舎暮らしの家(空き家etcの安い家)を購入又は賃貸し、地域に根付いておけば、都会の住居を(心理的ハードルを低く)売却し、田舎へ完全移住できます。都会住居を換金すれば、住宅ローン残の悩みも無くなります。更に、売却余資で充実した田舎生活を送れる可能性も出てきます。

 

b.生活費

上記3.b(健康寿命栄養的側面)で記載した通り、田舎には「分け合い」の文化があります。確かに、田舎で路上生活者を見る事はありません。田舎には海や山があり自然の恵みがあります。分け合い文化もあります。aの都会住居売却で田舎へ完全移住すれば、都会に比べ生活は質素になりますが、生活費は確実に低減出来ます。

 

c.医療費

上記3(健康寿命)で記載した通り、田舎生活は「a.肉体的側面」と「b.栄養的側面」があり、健康効果が期待出来ます。医療費を削減出来る可能性が大です。 

 

以上、「高齢化社会問題」を「週末田舎暮らし」で軽減できるかもしれない「私の仮説」でした。。。