都会と田舎の二地域暮らしのバランス ~ Dual Life Balance ~ ~ 田舎の治癒力を都会のビジネスパーソンへ ~

成瀬 訓久(なりせ くにひさ) 平日は「東京で都会暮らし」、週末は「千葉の内房(鋸南町)で田舎暮らし」の週末田舎暮らし(二地域居住)をして15年。 田舎には「都会の人を癒す治癒力がある」と思います。 「都会での経済・効率優先の生活」と「田舎での原始・人間的な生活」のバランス(Dual Life Balance)を模索・追究しています。 私の試行錯誤な実践知見情報が、週末田舎暮らし(二地域居住)を検討する"忙しいビジネスパーソン"にとって役立つなら幸いです。

日曜の夜は都会へ帰る

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週末田舎暮らしの家は、自分の家なので、旅行と違い、宿のチェックアウト時間を気にする必要がありません。いつ何時に都会へ帰ろうと自由です。日曜夕方の渋滞を避ける為に、昼に田舎から都会へ出発するのも一択ですが、私は、夜まで田舎で過ごします。むしろ、これこそが、旅行の宿では味わえない、週末田舎暮らしの醍醐味だと感じています。

日曜は、夕方近くになると、海辺へ散歩に出かけます。何も考えずに、浜辺を端から端まで、ダラダラと1時間近く歩きます。ただ、こういう時に、何故か急にアイデアを思い付く事が多々あります。さざ波と砂浜、物質的にシンプルな自然環境にいる事が、平日に詰め込んだ雑多な情報の枝葉末節を削ぎ落とし、本質のみを残した中核情報を抽出し、再編集した形として脳が自然処理し提示してくれるのかもしれません。イデアが浮かんだ際は、スマホにメモ保存し、自分の頭から消し去ります。日曜の夕方といえども、まだまだ田舎モード。都会モードへ戻るには早い時間です。

 

海辺を散歩した後は、ゆっくりと夕陽を眺め、日が暮れるのを待ちます。場所は、浜辺だったり、防波堤の上だったり、自宅のウッドデッキだったりします。太陽が地平線に沈み消え去ると、街灯かりの少ない田舎には、急に闇夜が訪れます。日が沈む様を見ていると、「今週も無事に終わったな」と感じます。そして、自分の周囲の様々の事に対して感謝の念が湧き出たりします。平日都会生活で知らぬ間に溜め込んだストレスやイライラを浄化しているのかもしれません。

 

そろそろ、週末田舎暮らしも終わり。ほぼ毎週末の日常ですが、いつも少し寂しく感じます。この後は、本を読んだり、TVを見たり、夕食を取り、家の戸締りをすると、21:00頃になります。そして、車に乗り込み、東京へ出発です。この時間帯、道はガラガラなので、ノンストップなら1時間で東京の家に帰宅できます。

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鋸南保田ICから館山道へ入り、土曜日の昼に来た道を戻ります。1つだけ違うのは、途中、アクアラインのパーキングエリア「海ほたる」に立ち寄り、小休憩する事です。週末の「海ほたる」と云えば、混雑・渋滞が懸念されますが、日曜夜は、その心配がありません。コーヒーを飲み、夜景を楽しみます。このあたりから、自ずと、考える内容が、田舎の事から都会の事へとスイッチしていきます。今週末の田舎暮らしを振り返りつつも、週明けの仕事の段取りなどが頭をよぎります。

 

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アクアラインの長いトンネルを抜け、東京都に入り、羽田空港を過ぎると、気分は都会モードへ。そして、お台場を過ぎて、レインボーブリッジから東京タワーの夜景が目に入る頃には、「都会に帰ってきたな。」と実感し、「明日から、また仕事しよ」と前向きな気持ちが湧き出ます。

あとは、家路に着き、風呂に入って、録画しておいた土日のTV番組を足早に見て、日経新聞を読んだら、さっさと就寝。楽しかった「週末田舎暮らし」は終了。朝になれば、私のもう1つの人生である「平日都会暮らし」が始まります。。。